2020/07/06

執筆者:ジンケン

「東京の裏山」の再スタートにあたって

夫婦で秋川渓谷エリアに移住して9年。

ガイド業を始めて7年。

東京裏山ベースをオープンして4年。

2020年の春からはこれまでやってきたことを一歩進めて「裏山ワンダーランド」という新しいコンセプトで展開していく予定だったこのタイミングに、新型コロナによる大きな社会情勢の変化がちょうど重なりました。

感染症対策を念頭に置くことが社会の新しい標準となった新しい世界がはじまりました。

私たちも限られた情報の中で安全マージンを大きくとって、お客様にも受け入れ地域にも安心して自信を持って提供できるサービスに絞り込み、これまでのやり方に固執せずに新しい形を模索することに集中することにしました。

結果として、駅前店舗「東京裏山ベース」は休業期間を延長し、ガイドツアーも3ヵ月以上にわたって全て止めて、今後の体制とコンセプトについて練り直す日々が続きました。

その中で、あらためて気付いたこと。

私(ジンケン)は自分の好きなことをベースに地域の自然・文化資源を活かして「遊び」として組み立てて提供することが得意です。
自分が考える「楽しさ」を他の誰かに体感してもらうこと、それが個人としての喜びでもあります。

しかし最近、自分がやってきたことを新しく出会う人に説明したり相談したりすることが増え、自分自身の感覚や事業の方向性を少し客観的に捉えられる機会が増えて、遅ればせながら理解したことがありました。

「自分のことは自分が一番よくわかっている」というのは、ほとんどの場合「間違っている」ということ。

そして、私の場合もそうだということ。

「好きを仕事に」してしまった個人の典型として、私は自分の好きなことを、自分のイメージできる範囲のやり方で、自分の手の届くスケールで考えてきました。
自分のパフォーマンスの可能性は、自分が一番よくわかっていると思っていました。

しかし実際には、自分が「価値がある」と信じているコンテンツをより広く多くの人に届けていく仕組みづくりや発展的なビジョンを描くことが、なかなか出来ずにいました。

知らず知らずのうちに自分自身に設定してしまったリミッターが見えない壁となって、自分の発想や取り組みを狭い領域に閉じ込めていたようです。

今思えば、苦手なことも自分で抱え込んでスタックすることを何度も繰り返してきたような気がします。

やりたいことと、できることのギャップ。
「自分で自分をプロデュースする」ことの限界。

それをはっきりと意識した時から、「自分でやる」ことを当然と考えるのをやめて、「ジンケンのパフォーマンスを最大化するための体制をどう作るか」を考えるようになりました。

そうすると、必然的にたどりつく答えは、「信頼できる誰かと組む」ことでした。

誰と組むべきか・・・これは自分たちの未来にとって決定的に重要なことです。
ジンケンの能力と本当にやりたいことを理解し、どうすればそれを最大の効果に繋げられるのか、それを考えて言語化できる人を探さなければいけません。

ジンケンという変人のことを理解し、同じ方向を見て、しかし客観的に的確なダメ出しをし、よりパフォーマンスを発揮できる方法を考えられる人。

そんな人・・・いるのか??

・・・待てよ?

いた!!

めっちゃ身近にいた!!

この人しかいない!

・・・それが妻でした!!!

まさに、灯台下暗し。

「いた!」ではなくて、「最初からいたのに気づかなかった!」

そもそも、「自分自身がやってきたことを少し客観的に捉えられる機会」を増やしてくれたのも妻でした。

妻は・・・
ジンケンのことをその良いところもダメなところも完璧に理解していて、可能性も苦手なことも把握していて、どうすればそのパフォーマンスを最大化できるかについて常日頃から考えている人です。
そして、それを的確に言語化できる、稀有な「能力」の持ち主。
さらに、目の前の「楽しいこと」にすぐ没入してしまうジンケンとは違って、社会の中で今起こっていることに対してそれがどのような意義と意味を持つのか、その文脈を客観的に捉えられる人です。

・・・求めていたものはここにあった。

そもそも自分とは「違う」ことに惹かれて結婚したのに、それを全く活かしきれていなかった!

元々、これまでやってきたことを再構築してリニューアルしようというタイミングと偶然重なった新型コロナによる「強制ストップ」が、これまでの「当たり前」を問い直し再考する時間を与えてくれることになりました。

「立ち止まる」ことで、新しく見えて来たものがたくさんあります。

自分の持つ能力と資源と可能性を最大化するために、自分とは違う感覚と視野を持つ人に舵取りを任せること。

それによって、本来得意なことに集中して付加価値を最大限生み出せる体制を作ります。

「裏山遊びの天才」・コンテンツメーカーとしてのジンケンと、それを時代や社会の中に位置付けてどう役立たせていくかを描く妻との二人三脚、新しい体制で「東京裏山ワンダーランド」は再スタートします。

まったく個性が違い、持つ能力のベクトルが違う二人だからこそ、補い合うことでこれまでよりも広い視野が持てる。
自分が想像しなかった可能性と広がりを持てる。

怖さもありますが、今はこの「新しい挑戦」に、すごくワクワクしています!

もうすぐ、私たちが提供する自然の中での癒しと遊びの新しいプラットフォームとなるウェブサイトがオープンします。

(悩み、迷い、二人で議論を重ねているうちにオープンが予定よりも3ヶ月も遅れることになっちゃいました)

少しずつにはなりますが、新しく楽しいコンテンツを少しずつ充実させていきます!

店舗も緊急事態宣言前から休業していますが、ウェブサイトのオープンの後、週末を中心にしたワンダーランドの受付・裏山遊びへの入り口としてもうすぐ再開します。

これからの、私たちジンケン夫妻による新しい「東京の裏山」の展開をお楽しみに!